第一回ayanasきものデザインコンペ銀賞受賞作品　「kanoko」　受賞者:川田千尋

<製作意図:ephemeral(エフェメラル)シリーズの提案。エフェメラルとは、ギリシャ語で「はなやかさ」を表す。美しさとは生き物ものである。女性特有の”一過性”の流行や好み、美しさの期限、生物としての弱さ、その中で凛と輝く芯の強さを動物のシルエットや植物とリンクさせデザインする。動物はとても可愛らしい姿をしているが、それらは時折怪しげな表情を見せる。動物や女性も、マスコット的な目線を外すと凛とした美しいフォルムが見えてくる。古くからある日本絵画にある黒い墨で描かれた動物達。それらはどこか妖艶であやしい目つきをしている。どこか女性的で怖いと思いながら魅き寄せられる。白と黒「光と影」。飾り気の無い、静かでしなやかな本質的な美しさを際立たせてくれるのではないでしょうか。「趣味で着物を着る」女性の自分の好きな物を身にまとって出かけるとっておきの場に、一緒に連れて行ってもらえる帯にしたいと思いデザインしています。>

川田千尋さんのデザインを活かすために、京都の朦朧染め(濡れ描き)という技法で表現しています。

鹿のなかに細かな植物の柄を再現するのは困難でしたが、京都の職人が腕をふるった極みの逸品です。

生地は、京都老舗ブランド白生地メーカー伊と幸製の白生地を使用。生地の白色をそのまま使用し、年数が経つほどに変化する色合いなど生地本来の色味をお楽しみいただける着物帯です。

お仕立て、帯芯、ガード・撥水加工を全て含んだ価格となっております。

付下げ、小紋、色無地、紬などに合わせてコーディネイトをお楽しみください。